【どこを直したのかわからない状態に修理します】
モコのオーナー様から支柱に接触しまったとのことでご連絡いただきました。
至急おクルマをお預かりしました。
走行は問題なく移送もできましたが、運転席側のヘッドライトが割れてバンパーもひび割れています。
中央付近にもひび割れが生じています
フロントバンパーは割れた箇所が1ヵ所ぐらいでしたら、糊付け接着で直すところですが、損傷箇所が４ヵ所と多く原型をとどめておりませんので交換します。
前方からの強い衝撃で圧力がかかり、フロントフェンダが歪んでおりました。
そこで今回の修理は…
右ヘッドライト→交換（中古部品）
フロントバンパー→交換と塗装（色違いの中古部品）
右フロントフェンダー→板金・塗装
となります。
真上からみた所です。○でマーキングの箇所が歪んでいます。矢印は車の進行方向です
▼助手席側
▼接触で歪んでしまった運転席側
▼当然、外からの見た目以上に中の骨組みを形成するシャーシの部分も変形しているとみて、ひとまずフロントバンパーを外します
▼シャーシも歪んでいます
▼修正機で引っ張り、シャーシをミリ単位でもとに戻します
▼取り寄せたヘッドライトを仮付けし、都度ライトとフェンダの間隔を確認しながら歪んだシャーシを叩いて戻し、ミリ単位でずれを元に戻します
ボンネットも開閉を何度も繰り返し、こすれ合う事は無いかどうか確認をしながら徐々に修正していきます。
▼中古パーツのフロントバンパーが届きました
ある程度活躍したリサイクル品ですので飛び石の痕跡などもあちこちにありました。
専用のパテとサフェーサーでキレイに修正しておきます。
ホワイトパールの色違いであるため、当該シルバーに全面塗装です。
▼塗装の妨げとなるエンブレムなどを外しておきます。
▼さらに塗装がうまく乗るように、足付けという工程をしっかりとやっておきます。
今回は＃６００サンドペーパーでムラが無いように着実にかけておきます。
▼車種や年式、カラーコードから必要な塗装色の配合を算出し、ボディの色合わせにより塗料を作ります。
今回はメタリックシルバーです。
同時に、塗装色を確認しやすい天気の良い日にサンプル板に試し吹きをして都度あらゆる角度視点で確認しながら何度も微調整をして、ボディの色と合わせます。
▼塗装ブースに運び、塗装をしていきます。
この瞬間が最も気が引き締まります。
塗装ブースでは集塵ファンを回し、埃の付着に注意を払いながら慎重に塗料を吹き付けていきます。
ブースにて乾燥後ピットに運びます。
ピットにてリフトで持ち上げて再びバンパーを取付、確認をします。
…と、ここで下廻りに目をやると左側ドライブシャフトのブーツが破れているではありませんか！
このままでは破れた部分から水や砂利が侵入し、足回りがダメになります。
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しかし、当工場は整備作業も可能なんです！
お客様にすぐに連絡をとり、修理すること了解をいただきました。
→→→交換作業詳細はこちら
…車体のほうに戻ります。
フェンダの歪みもキレイに戻りました。
▼事故直後▼
▼修理後▼
ポリッシャーで磨きをかけます
事故の面影も無いような状態となり修理完了です
洗車と車内清掃を念入りに行い、ボディ廻りに汚れなどの見落としは無いか細かくチェックします。
当工場にご依頼いただきましてありがとうございました。
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